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大規模改修工事にはどれぐらいの費用が掛かるのか?

どのような工事を行なうのか、どのような材料を使用するのかなど、様々な条件によって工事費は大きく変動します。そのため、具体的な工事費を算出するには緻密な改修設計と積算作業を行なう必要がありますが、設計事務所(コンサルタント)などの専門家に依頼すると費用が発生します。費用を掛けずにおよその目安となる工事費を知るには長期修繕計画作成の際の考え方が利用できます。長期修繕計画で大規模改修工事費用を計上する際はマンションの規模や予定している工事内容をもとに1住戸あたり60万~100万円×住戸数と想定します。なお、集合住宅改善センターのこれまでの経験では次のようなマンションでは1戸あたりの工事費用が割高になる傾向があります。

住戸数の少ないマンション

集合住宅改善センターが行なった統計によると住戸数の多いマンションでは工事費の総額が巨額となるものの、スケールメリットが生まれるため1住戸あたりの工事費用は安くなる傾向にあります。一方、50戸以下のマンションでは1住戸あたりの負担が増えるため割高になる傾向にあります。

建物の形状が複雑なマンション

建物の形状が複雑なマンションは工事費全体のうち仮設足場に要する費用の占める割合が高くなる傾向にあります。

特殊な敷地条件のマンション

敷地が傾斜地の場合や周辺の道路幅が十分でない場合、仮設足場の設置・撤去作業や建築資材の運搬に大型車両やクレーン車などの重機が使用できず作業効率が悪いため工事期間が長くなります。結果、工事期間を算出根拠とする現場管理費を含む諸経費が高くなる傾向にあります。

駐車スペースのないマンション

工事期間中は工事関係車両を停めるスペースが必要となります。敷地内に停められない場合は近隣の駐車場を利用することとなり、駐車場費用が別途必要となります。必要台数はマンションの規模や工事内容によりますがおよそ5~15台程度です。月額×台数×工事期間の費用が発生します。
〔筆:集合住宅改善センター正会員 一級建築士 勝井健人〕
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